【新唐人2014年8月26日】河南省当局は5月下旬、大学など新入生の健康診断の際、エイズも検査項目に入れるよう通達していました。これを受け、十数の民間組織が8月23日から3日間、鄭州市でシンポジウムを行いましたが、当局の妨害に遭いました。
エイズ感染者が設立した「エイズ政策民間シンポジウム」には30人以上が出席する予定でしたが、会場に来られたのは20人ほどでした。出席予定者の一部が警察に妨害されたためです。また、鄭州市の警官十数人が会場を訪れ、出席者全員の身分証を調べました。さらに、出席者の故郷の警官まで来て、シンポジウムの呼びかけ人を連行しました。
エイズ政策民間シンポジウム呼びかけ人・李銘さん
「初日 当局に妨害され、続けられなくなり、会場を変えました。(25日)一部の出席者は横断幕を持ち、政府に抗議しに行きました」
シンポジウムを呼びかけた1人の孫亜(そん あ)さんは、「旅行」の名目で警官に開封(かいほう)市へ連れていかれたため、出席できませんでした。今回の当局の通達には、大きな問題があると語ります。
エイズ政策民間シンポジウム呼びかけ人・孫亜さん
「新入生に対するエイズ検査は物議を醸しています。検査は任意が原則ですし、プライバシーの問題もあります」
河南省鄭州市のエイズ支援ボランティアによると、約20年前、当局は「血漿経済」を推し進めました。多数の農民から血を取ったうえ、輸血が不要な人にも輸血するよう奨励したため、母親や新生児が大勢、エイズウイルスに感染したそうです。感染した新生児は、ちょうど大学進学の年頃となっています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/08/25/a1132913.html(中国語)
(翻訳/河合 ナレーター/村上 映像編集/尹)